現代では主食としては圧倒的に白米が食べられていますが、白米が白いのは、その他の栄養素が取り除かれてしまっている証拠。
その取り除かれてしまった栄養素にこそ、食物繊維が豊富に含まれているのです。
例えば、玄米は白米の6倍もの食物繊維を含んでいますし、その他、腸内の水分を集め、便を柔らかく、出しやすくしてくれる働きをするマグネシウムや、エネルギーの代謝を促進して、太りにくい体質を作るビタミンB群などの栄養素が豊富に含まれています。
1日3食玄米を食べるだけでも、1日に必要な食物繊維の半分は摂れてしまうので、とてもオススメです。
食物繊維をとろう
ご飯以外でも、パンを食べるならライ麦パンや全粒粉を使ったパンを。
うどんかそばを選べるならそばを選ぶなど、外食でも意識的に食物繊維を多く使ったものを選ぶのがよいでしょう。
このように、食物繊維は「便秘」解消に効果を発揮するだけではなく、腸壁に残る老廃物や発がん性物質、脂肪、コレステロールなどの有害物質も一緒にからめとって、便として排出してくれるという嬉しい働きもあります。
素晴らしい効果を発揮する雑穀ですが、様々な種類があり、栄養素も異なります。ここで一部ご紹介しますので参考にしてみてください。
●ひえ・・・・黄色の粒状で、鉄分や食物繊維が豊富。
●そば・・・・タンパク質、ビタミン類が豊富で、ルチンが血管を強くする。
●黒米・・・・抗酸化成分により、炊くと濃い紫色になる。
●赤米・・・・タンニン系の色素を含み、身体を温める作用がある。
●あわ・・・・鉄分、必須アミノ酸が多く含まれ、貧血、不眠症の人に効果的。
●押し麦・・・・食物繊維が豊富で、水分を含むと柔らかい歯ざわりになる。
●きび・・・・黄色の細かい粒状で、消化がよく、血行促進作用がある。
*雑穀ご飯のおいしい炊き方
●材料(3~4人分)
白米2合 もちきび・もちあわ・押し麦・黒米(各大さじ1)
●作り方
①白米はといで通常の水を加え、用意した雑穀を加える。
②①に加えた雑穀と同量の水(大さじ4)を足す。
③30分以上水に浸した後、通常通りに炊く。
腸のぜんどう運動の動きを活発化させる = 質の良い善玉菌を多く腸へ送り込む + 良い食事